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2016年12月29日 (木)

この一年の締め括りにふさわしいコンサートを堪能♪

今夜は(…というか、時計の日付が変わってしまって正確には昨夜になるが)、六本木のEXシアターへ。お目当ては、同シアターが「時代を切り開いたアーティスト達によるジョイントクロスシリーズ第5弾」と銘打つコンサート「山下洋輔×岡林信康」。
 
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(EXシアターのホームページより)
こりゃ珍なる組み合わせだわと思って3カ月前のチケット発売日にぴあのネット通販で速攻で押さえておいたのだ。
 
そもそも、この2人のデュオってこれまでにあったのかよ、とふと思って六本木に向かう電車の中で、スマホの音楽配信アプリ「Spotify」で検索してみると、岡林信康の「山谷ブルース」を山下洋輔が伴奏しているのが見つかった。
 
Photo_2
(緑色で書かれた部分)
あとで、岡林信康がステージで説明したところによると、25年ほど前から何回かレコーディングに付き合ってもらったりしているが、ジョイントコンサートを行うのは今回が初めてなんだそうだ。
 
開演45分前にEXシアターに到着し、プラスドリンク代500円を払って入場。ぞろぞろと途切れなく入場する観客らを見ると、まごうことなき団塊の世代の群れ。ジジババばかりだと気づき、おらもその一人かと思うと途端に逃げ出したくなった。団塊の世代より5歳ほど下だし…。まっ、出演者が74歳と70歳なんだからそれも仕方なかんべと気を取り直し、ドリンクバーでジントニックをもらって、ロビーでひと休み。
 
開演10分前になって、会場で自分の席を探すと、なんと前から9列目のど真ん中。音楽を聴くにはいい席なんだろうが、近ごろはトイレが近いのでなんとなく不安。でも、途中で15分の休憩時間が入ったので、トイレにも行けて杞憂に終わった。
 
さて、演奏。
 
まずは、山下洋輔がウッドベースの坂井紅介、ドラムスの本田珠也とのトリオで「ファースト・ブリッジ」をしょっぱなからヒジ打ちを効かしながら好演。続いて、トランペットの類家心平を交えたカルテットで幻の映画のテーマソング「幻燈辻馬車」を聴かす。
 
この初めて聴く類家心平というトランぺッターは、ディジー・ガレスピーのように頬っぺたをま~るく膨らませて吹くんだが、マイルス・デイビスのようにミュートを使わなくてもハスキーな色っぽい音色を出すし、近藤等則を彷彿とさせるようなめくるめく高音も出すしですごいやっちゃと感心していると、次の曲がなんとディジー・ガレスピーの名曲「チュニジアの夜」。
 
山下洋輔が演奏前に語ったところによると、ディジー・ガレスピーはおそらくチュニジアがどこにあるかも知らないで、アラブっぽい感じがするというだけでこの曲名をつけたのであって、自分はチュニジアで初めて「チュニジアの夜」を演奏したミュージシャンだが、そのときにチュニジアの人に聞いたてみたらだれもこの曲を知らなかったという。ジャスミン革命の少し前のことだというから2008、2009年頃のことになるが、「チュニジアの夜」ができたのはず~っと前のおそらく1960年前後だろうから、本当なのかなぁと思う。
 
この曲のラストほうの類家心平の演奏は秀逸。ものすごいテクニックで、これでもかこれでもかとたたみかけるようにねば~っこくペットを絶叫させていた。
 
続いて「クルディッシュダンス(クルド人のダンス)」。クルドに行ったときに、ここにはこういうリズムがあるかと聞いたら、「ない」と言われたと、山下洋輔が演奏前に説明。こういうとぼけた話法は、『ピアノ弾きよじれ旅』など学生時代によく読んだ彼の抱腹絶倒エッセイを彷彿とさせる。
 
ここで休憩が入ったあと、岡林信康のソロステージ。
 
まず、ギターを弾きながら「チューリップのアップリケ」を歌唱。長い語りを入れながら「26ばんめの秋」と「橋~〝実録〟仁義なき寄合い」を歌う。
 
ボブ・ディランがノーベル文学賞をもらうことになったとき、新聞社からコメントを求められたが、おこがましいので断ったという話に始まり、「48年間歌ってきたが、賞らしい賞には縁がない」と語ったので、ふと、そういえば山下洋輔は確か勲章をもらっとるぞ、と思いだした。
 
岡林信康は「山谷ブルース」に代表される労働者の歌のイメージとは異なり、どちらかというと透き通った伸びやかな高音を出せる歌手という印象が強い。だけど、今回のステージはやはり年を感じさせた。声の油が切れてる感じで、かすれぎみだし、伸びやかとはいかないのだ。まぁ、だけど、それは仕方がない。今、目の前で70歳のおっさんが元気に歌っていること自体が素晴らしいと思わなきゃ…である。
 
ここで、山下洋輔が再び登場。岡林信康の歌に山下洋輔がアドリブソロ込みの伴奏をするデュオとなる。
 
1曲目は知らない歌。2曲目は「山谷ブルース」。さらに2曲、知らない曲だがバラード風の静かな歌を2人で演奏。岡林信康が若い頃に山下洋輔のひじ打ち演奏を聴いて驚いたことや、その後もその演奏スタイルに元気をもらい続けていると話す。
 
いったんステージを引き揚げ、アンコールで山下洋輔カルテットと岡林信康の全員が再登場。「乗ってるか~い!」と岡林が会場に呼びかけ、美空ひばりの「お祭りマンボ」を各パートソロを交えながら全員で演奏。会場からの手拍子と「わっしょい、わっしょい」の掛け声を交えて一気に盛り上げた。最後にもう1曲知らない歌を演奏して閉幕。
 
コンサートが始まる前には、岡林におらの好きな「ランブリング・ボーイ」を歌ってほしいなぁと思っていたが、あの声じゃあ、聴いてもイマイチだったろうな。伸びやかに透き通る高音がカナメになる歌だからなぁ。
 
もっとも、岡林の言葉ではないが、お二人さんには元気をもらった一夜とあいなった。おらよりも10ほども上のおじさんたちが頑張ってるんだから、こちとらも頑張らなくっちゃってね。山下洋輔あたり明日の朝、ひじの骨にヒビが入っているのが見つかって痛がっていたりして…(笑)
 
遅い夕飯は久々に新宿西口の「新高揚」のつけ麺と決めていたので、そそくさと行ってみると、残念ながら満員。待つのはいやなので、近くの「達翁」というところに入り、つけ麺を注文。
 
Photo_3
 
どぎつい魚介とんこつだけは避けたいと思っていたら、図星その魚介とんこつ。ぎとぎとの濃すぎるスープに割り下を追加注文して飲み干してしまった。ゲポッ

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