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2018年7月23日 (月)

久々にコンサートホールへ

きょうは所沢市の「所沢市民文化センターミューズアークホール」で「山下洋輔スペシャル・ビッグバンド・コンサート2018」をたっぷり楽しんできた。

最近、ジャズライブを聴く機会が多くて、先月も六本木のサテンドールで「竹中ナミ&ブラザーズ」というのに招待されて行ってきたばかり。まっ、あちらはジャズといっても演歌もカントリー(なんとご機嫌なフィドル付き)もありみたいなライブだったんだけど、今度は本格的な4ビート。しかもフリージャズとビッグバンドの組み合わせを久々の本格的なホールで鑑賞できるということでウキウキ。

1カ月ほど前にチケットを買うんで、カミさんを誘ったら、カミさんはなんと「ジェジュンのハイタッチ会に当選したので、横浜に行く」んだって。なんじゃ、そりゃ。

聞けば、ジェジュンというのは韓国人の歌手兼俳優。そのジェジュンのCDを買ったら、本人とハイタッチする会のチケットが当たったというのだ。ネットでは5万円で売買されているという!? 売れよ。

で、カミさんは午前9時半にいそいそと横浜に向けて出発。おらは午後2時過ぎに家を出て、駅の近くで昼食を済ませてから電車に乗った。

到着したのは西武新宿線の「航空公園」。新所沢と所沢の中間にある駅だ。

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その名の通り、我が国初の国産旅客機として一世を風靡したYS-11が展示してある。YS-11が活躍した時代よりもはるか以前の1911年に、日本で最初に飛行機らしきものが飛んだのが所沢なんだそうだ。知らなんだ。

その先の所沢市役所や所沢警察署の前を通り抜けると目的地のアークホール。

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初めて来たけど、正面にパイプオルガンも備えられた立派なホールだ。

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おらの席は1階の前から2列目の右端。いまいち。

2階のビュッフェに行き、レーベンブロイの小瓶(500円)でのどを潤してから席へ。

後ろを振り向いてみると、観衆は意外と少なく、1階の席の7割くらいしか埋まっていない。1階の席数は約1100で、2階、3階には人影がまばらなので、せいぜい700人くらいの入りか。6月下旬から大津市のびわ湖ホール、春日井市の市民会館、東京・赤坂のサントリーホールと巡回してきて、この所沢なんだが、これまではどの程度入ったのだろうかと、ひとごとながら気になる。

てなことを考えているうちに開演。

軽快な「ノッキン・キャッツ」で始まり、山下洋輔がピアノを弾きながら、最後列のトランペットセクションから順にメンバーの名を呼んで、全員を紹介。初対面の人と最初に名刺交換をするのと同じで、やっぱり最初にメンバー紹介をしてもらうと、それぞれのメンバーと打ち解けたような気分になり、その後の彼らひとりひとりの演奏に興味が持てるのでいいもんだなぁ、と納得。

続いて、「〝極東組曲〟より」。ここから、編曲を手掛けている松本治(トロンボーン)が前に出てきて、指揮を執る。

前から2列目のいちばん左端に座ったせいか、いちばん近い奏者のバリトンサックスとその後ろのバストロンボーンの音がやけにズンズンと響いてくる。まっ、低音好きのおらにとっちゃけっこうなことではある。

逆に反対側にいる山下洋輔の表情はたまにしか見えないし、手元はまったく見えない。リズムセクションも見えにくく、ドラムにいたっては顔がまったく見えないという状況。ソロをとるときは代わる代わる前に出てくるので表情がわかるが、ドラムの場合はソロのときも音だけだ。

MCは山下洋輔。「編曲はすべて松本さんにまかせてある。僕のところだけなるべく音符を書かないでと注文している」と松本氏を紹介。続けて、「きょうは国立音大の大先輩で、松本さんとも親しい、他のメンバーにも親しい人がたくさんいる人が楽屋に来てくれた」と言って、原信夫とシャープス&フラッツの鈴木孝二氏を紹介した。それを受けて、観客席の中から立ち上がった鈴木氏を見ると、昔のクラリネットを抱えて人の良さそうな笑顔をしていたころと変わらない表情で、髪も黒々。いったいいくつなんだ?

てなわけでいよいよラヴェルの「ボレロ」。山下洋輔トリオのボレロはマイコレクションにあるが、ビッグバンドで聴くのは初めて。山下洋輔は「筒井康隆さんが『脱臼したボレロ』と表現してくれたのが気に入っている」と言って曲を紹介した。例のテーマをフルートから順に広げていくんだが、この最初のフルートがとてもいい感じの音を出していた。全体としては、フリージャズらしくビッグバンド的ハチャメチャというか壮大な破天荒を期待したんだが、迫力はそこそこあるものの意外と大人なしめな感じだった。

これで第1部が終わって休憩。再びビュッフェのレーベンブロイでのどを潤す。

第2部は盛り上がった。曲は「組曲 山下洋輔トリオ」。カシアス・クレイに捧げるクレイよりも格闘的な曲「クレイ」を第1楽章から始まり第6楽章の「グガン」までよく知られた曲だが、ビッグバンドで演奏するのは初めてという。松本治の力仕事だったようだ。

これも第3楽章の「キアズマ」で披露したフルートが秀逸。尺八をイメージしたような奏法で迫力満点。また聴きたい。

全体としてもノリノリで「グガン」の最後には観客席からけっこうな歓声が沸き起こった。まっ、ほとんどが高齢者なので歓声といっても知れているが…。

アンコールは、山下洋輔が「ジャズコンサートのアンコール曲といえばこれがテッパン。でも山下洋輔スペシャル・ビッグバンドが演奏するとどんな感じになるでしょう」と言って、「テイク・ジ・Aトレイン」を演奏。やっぱりこの曲はみんな乗ります。

んで、最後のほうになると、まずトランペットセクションが退場、続いてトロンボーンセクション、さらにはサックスセクションと順番にいなくなる。ドラムとベースとピアノの3人で締めくくるのかなと思っていたら、ドラムもベースも順に退場。結局、山下洋輔が1分以上にわたりひとりで、たぶん肘打ちも交えながら(おらの席からは見えない)軽快に演奏して締め括った。

すべて終わったあと、メンバーがステージの前方に一列で並び、手をつないで上に挙げてからお辞儀するのを3度繰り返して閉幕。こうしてみると、まだまだビッグバンドは男社会だなぁと思った。女性はバストロンボーンの山城純子氏ただ一人。国会で議員を男女同数にするという法律が成立したそうだから、ビッグバンドジャズ界もなんとかせにゃいかんな。

居酒屋でやきとん中心の夕食を済ませてから帰宅。カミさんの話によると、ジェジョンのハイタッチ会には約6000人のおばさんが全国各地のみならず、中国・韓国からも押し寄せたらしい。ハイタッチをするだけに!!

世も末だわ。

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