日記・コラム・つぶやき

2018年8月28日 (火)

ダイエット丸2年 脱糖尿病(^^)/

きのうは3カ月に1度の通院日だった。それもただの通院日ではない。ダイエット開始からちょうど丸2年を経ての成果を確かめる日だったのである。

だが午前中の診察を済ませたあと、昼の時間帯は内幸町のプレスセンタービルで新聞記者時代の会社のOB会(酒!!!!)、夜の時間帯は四谷で高校の同窓会誌の編集会議&打ち上げ(酒!!!)とイベント続きに加え、激しい雷雨で電車が止まり、深夜の帰宅となったのでブログを書けなかった。

そこで、本日、丸2年にわたるダイエットの成果を記録しておくことにする。

そもそも、メタボで高血圧でコレステロールや中性脂肪が高い高脂血症で、尿酸値も高いのに自覚症状がないことからまったくこれら典型的メタボ症状を意に介さなかったおらが突然ダイエットに目覚めたのは、去る2016年8月15日に、主治医から「糖尿病に片足を突っ込んどる」と指摘されたからである。

メタボは単に血液に含まれるいくつかの要素の数値が高いだけな感じなのに対し、「お前は糖尿病じゃ」と具体的な病名を指摘されてハッとそれこそ雷鳴に打たれた気がしたのだ。糖尿病といえば、カミさんのお父つぁんがときどき自分の腕にインスリン注射をしているのを見て、「ああなりたくないなぁ」と思っていたし、頸髄損傷で某日赤病院の整形外科に入院したとき、同じ整形外科で糖尿病のために片足を切断された患者を見て、「ああにもなりたくないなぁ」と思っていたことが思いだされた。

そこで一念発起。その直後からまずウォーキングを開始。さらにその5カ月後の2017年1月から真島康雄医師が提唱する脂質コントロール食事療法「RAP食(血管プラーク退縮食事療法)」をベースとする食事療法をスタート。その後、主食を麦飯(麦5分米5分)にするとともに、緑茶粉とブルーベリーソースと甘酒とブルーベリー酢をかけた自家製豆乳ヨーグルトを1日2杯食べるなど、「お(お茶)・さ(魚)・か(海藻)・な(納豆)・す(酢)・き(きのこ)・や(野菜)・ね(ねぎ・たまねぎ)」を中心に自分なりにアレンジを加えた食事療法へと発展させてきている。

ウォーキングも、今や、平日は帰りの乗車駅と下車駅をそれぞれ一駅ずつ歩くことにし、休日は6kmのスロージョギングというスタイルに発展、定着しつつある。

さて、その成果やいかん。

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まず、おらが健康オタクに変身するきっかけとなった糖尿病の指標であるヘモグロビンA1c(基準値4.3~5.9%)。これがついに5.8%と基準値内に収まったのである。

苦節2年。やった~ぁ、である。脱糖尿病である。もはや、誰にも糖尿病などと呼ばせないのである。

ちなみに2016年8月15日からの推移をみると…。

6.6%(2016.8.15)→6.3%(2016.11.21)→6.4%(2017.2.27)→6.3%(2017.5.29)

→6.1%(2017.9.4)→6.0%(2018.2.19)→5.8%(2018.8.27)となっている。

血糖血(80~110mg/dl)も2016年8月15日の時点で123mg/dlをマークしていて、その後120mg/dl台で推移していたのが2017年9月4日に108mg/dlと正常値に。ただ今回は113mg/dlとオーバー。なぜか手術着の上下を着ている主治医に、「血糖値は再び高くなってしまったんですね」というと、「基準値とそんなに変わらないから心配ないでしょう」とのこと。

ついでに、「手術があるんですか」とその姿を問うと、「いや暑いもので」と笑った。手術着は涼しいんだ。まぁ、内科医だから手術はしないのだろう、たぶん。

そのほか、すでにこの2年間の間に改善してきていたLDLコレステロール(60~139mg/dl)は113mg/dl、中性脂肪(30~150mg/dl)は123mg/dl、尿酸(3~7mg/dl)は4.5mg/dlといずれも正常値。ただ、尿素窒素(8~20mg/dl)が32mg/dl、クレアチニン(0.7~1.1mg/dl)が1.42mg/dlと、腎臓関係の数値がいずれも基準値をオーバーしたままで、これが非常に残念。尿素窒素は2017年11月27日と2018年2月19日の36mg/dlを下回り、クレアチニンも2018年2月19日の1.66mg/dlよりも低いので、最悪ではないが、改善してはいない。

腎臓はいったん悪くなると元には戻らないという。

ただ、この2~3カ月はかつて経験したことがないほどに血圧が低位安定しているので、主治医にそれを伝えて、「少し血圧の薬を軽くしてもいいと思うのですが…」と言うと、主治医は「飯田さんの場合は腎臓に負担をかけないためにも、できる限り血圧を抑えておきたいのです」と、今の薬を継続する考えを示した。

まっ、この2年間のダイエットで体重は66kgから57kgに低下。腹囲は93cmから85cmへ、ズボンのウエストサイズは85cmから79cmへとそれぞれ減少しており、タニタの体組成体重計で内臓脂肪レベルも10.0平均となり、そろそろメタボ卒業が近づいてきた。

腎動脈狭窄症も、RAP食で治癒するという真島医師の言葉を信じ、これからもダイエットに励むのみである。

2018年8月 6日 (月)

信濃路に遊ぶ

ちょうど1週間前の7月30日(月)から31日(火)まで、信州・安曇野にカミさんと1泊2日の小旅行に行ってきたので、忘れないうちに書き留めておく。

職場の同僚が毎年2~3回安曇野に遊びに行っていて、おらにもしつこく「良いところだから行ってみろ」と勧めるので、信州出身者でもあるし、確かに一度は行ってみるのも悪くなかんべと思い、当初29日(日)~30日(月)の日程でインターネットを使って予約。そしたら26日(木)の朝、NHKの天気予報で台風12号が急接近していることを知り、キャンセル。さらにそしたら27日(金)朝のNHK天気予報で台風12号は急カーブして西日本方面に向かうので安曇野あたりはセーフと知り、同日夜に日にちを1日ずらして再予約。同僚お勧めの4つのホテルのうちの「野猿に会える」(同僚の弁)という「安曇野穂高ビューホテル」をギリギリ予約できた。

7月29日(日)のうちにクルマのガソリンタンクを満タンにし、スタンドの自動洗車機で洗車もして準備万端。30日(月)の8:30に出発した。これ以降は、スマホアプリのグーグルマップのタイムラインで確認しながら書き留めるのだが、このグーグルマップは気に入った。

これまで、カーナビはずっとヤフーの「Y!カーナビ」を使ってきたが、今回初めてグーグルマップを使ってみて、こちらのほうがおらには使いやすいと思えた。このタイムライン機能もY!カーナビにはあるのかないのかわからんが、グーグルマップで初めて知った機能だ。

てなわけで、関越自動車道から上信越自動車道に入って12:22に最初の目的地である長峰山展望台に到着。

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ここまで登ってくる山道が大変。対向車が来たらどちらかが道幅が広い場所までバックしないと通れないような狭い道を30分以上もくねくねくねくねと進んできた。平日だったせいか幸い対向車は3台しかなく、しかもバックしなくても何とかすり抜けられるほどの道幅の場所ですれ違うことができた。展望台の駐車場にも2台しか先客がいなかった。

見晴らしは最高。360度下界を見渡せる。ただし、どこが安曇野の町で、どこが何という土地なのか、さっぱりわからない。てなわけで、さっさと下山。帰りはもう少し道幅が広い道路があるのを発見し、そちらから下りる。

んで13:39に、広大なわさび田を中心とする観光地「大王わさび農場」に到着。

時間が時間だけに、さっさとレストランに直行。目当ての「本わさび丼」にありついた。

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お盆に置かれた「お品書き」によると、北アルプスの雪解け湧水で育った透明な辛みとうま味の「わさび」、長野県産こしひかりの「ご飯」、二種類のかつお節をオリジナルブレンドした「かつお節」、長野県内にある天然醸造蔵の厳選醤油の「醤油」、わさびの茎と芋の甘酢漬けによる「ほろっこ漬け」に、「箸休め」のわさびの葉天ぷら、「香の物」の野沢菜漬、長芋わさび風味で構成。わさびの茎とかつお節、白ごまが乗ったごはんの上に自分でおろしたわさびをかけて、全体をよくかき混ぜ、醤油を好みの分量だけかけてから食す。

どこにも説明がないが、ほんの少しだけ丼の底のほうに赤い塊りが見える。まぐろかささみか、よくわからないほどの少量。後で店の人に聞いたら、ねぎとろだった。

おいしいはおいしいんだが、わさび好きのおらにはもっとたくさんわさびがほしかった。

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水車やら…

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わさび田やら、広い農場内を見学して終了。

14:41碌山美術館に到着。

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この地で生まれた荻原守衛(碌山)の生涯を国宝の「女」など多数の作品とともに紹介。高村光太郎、柳敬助、斎藤与里ら友人たちの作品も多数展示してあり、欧米留学等を通じて切磋琢磨を重ねた明治人らの進取の気骨に思いをはせずにはいられない。翻ってわが身は…となる前に退散。

続いて15:28安曇野ジャンセン美術館に到着。

アルメニア人画家ジャン・ジャンセンの世界初の専門美術館とかで、静かな林に囲まれた瀟洒の建物の中に展示されている繊細な絵画には心安らぐ。ちょうどバレリーナの絵を特集しており、わが家の壁にかけてみたいなと思う素敵な作品ばかりなんだが、こういうのはやはり1枚だけじゃあまり見栄えがしなくて、2~3枚はもらわないと意味ないかなとも思い、今度(宝くじが当たって)大きくてきれいな壁のある家を新築したら改めて考えてみることにした。

安曇野にはやたら美術館が多く、ほかにも回ろうと思ったがカミさんが疲れたというのでホテルへ。

予定よりも1時間早く山の中腹にある安曇野穂高ビューホテルに16:04到着。

本館(?)の1階の畳とベッドの両方ある和洋室に泊まる。窓の外には芝生の庭園、その先には森林が広がる。とりあえず部屋のすぐ近くにある露天風呂へ。風呂から出した頭の周りを虻だか熊蜂だかがぶんぶんと飛び回るのでお湯で追い払いながら浸かった。あまりにもそれらの虫に刺されないかと気が気ではなく、ゆったりできないので、室内の湯船に入り直す。すると、室内の湯船に入ろうとしていた客が怪訝そうな顔をして、室内の湯船に入るのをやめて露天風呂のほうに出ていった。

このとき風呂場ではおらとその客だけだったので、なんでわざわざ自分のほうに近づいてくるのかと、おらのことが不可思議に映ったのだろうか。しばらくして室内の湯船から隣の露天風呂のほうを見ると、その客が必死で虫たちを追い払っていた。ようやく、おらの気持ちが理解できたんではないかと、ほくそ笑んだ。

んで19:15に夕飯。ホテルでは到着順に夕飯の時間を選択できる仕組みになっているそうで、もっと早く食べたかったが、その時間しか空いていなかった。

予約時に注文した通り、和食で天ぷらなど脂っ気のものは少なく、季節の野菜をたっぷり使った料理で充分満足できる内容。おらは地ビールと地酒とワインを1杯ずついただき、カミさんは梅酒を1杯。

一休みしてから、今度は別館(?)のほうにある大浴場へ。そこまでエレベータを乗り換えたり廊下を歩いたりとけっこう距離があるのだが、長い廊下では地元の画家の展示即売をやっており、けっこう楽しめた。

大浴場ではサウナと水風呂を3回繰り返した。サウナに入るのは久々。この数カ月、血圧が130/80前後と快調なので、問題ないだろうと考えた。あゝ爽快!

翌31日(火)は朝6時30分に起床。前夜は11時に寝たので、たっぷり7時間30分も睡眠をとった。ふだん家では4~5時間で目が覚めるのに、なぜか旅先では熟睡するタイプなのだ。

虻や熊蜂のいる露天風呂は避けて大浴場で朝風呂を浴びる。

んで朝食。バイキングなんだが、ビジネスホテルのそれとは違って、おいしい料理がたっぷり。ついつい多めにとり過ぎてしまうのを戒めながらも、つい腹十二分目といったところ。

なぜか旅先だと快便するタイプで、太くて長~いのを1本半出してすっきり。

9:05安曇野穂高ビューホテルを出発。

ホテルのレストランのベランダから続く裏庭にも出没するという野猿の群れは全部で4つあるのだそうだが、滞在中は一度も姿を現してくれなかった。

9:27安曇野ちひろ美術館に到着。

懐かしの絵本画家いわさきちひろの美術館だ。作品とともにちひろの生涯が詳しく紹介されていて、2回結婚したことや、共産党員だったことを知ってびっくり。それにしても、まだまだ男女同権が叶わなかった時代によく頑張ってやりたい仕事を貫きとおしたものだと思う。

いわさきちひろの絵を見ているとなんだかほのぼのとした気持ちになる。見る人の心を平和な気持ちにする絵である。

美術館の周囲はしゃれた公園になっていて、弁当持参で一日遊べる場所だ。

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続いて10:51仁科神明宮に到着。現存する日本最古の神社で、その名称からカミさんの先祖と関係あるかもというので寄ってみた。

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この拝殿の裏に続く中門、釣屋、本殿が国宝だという。

お賽銭(百円玉)を投げ入れ、例によって国家泰安、家内安全、健康第一、宝籤大当たりを祈念し二礼二拍一礼。

続いてグーグルマップのタイムラインではなぜか時間等が不明なのだが、仁科三湖のひとつ青木湖へ。

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予想に反し、ボートだかカヌーだが特殊な船に乗らない限り遊ぶ場所がなくて、ここから一路長野に向かう。善光寺参りをしてから帰路に着こうという考えだ。

グーグルマップで長野市内の駐車場を行き先に選び、その案内通りにクルマを進めたのたが、いや~すごい山道の連続でまいったのなんのって、前日の展望台への登り道など比較にならない強烈な道だった。

一応県道で、大町市の青木湖近辺から小川村に抜ける「長野県道324号線」という。

進むに従ってどんどん道幅が狭くなり、山深くかつ谷深くなっていく。道幅が車幅ぎりぎりな感じで、対向車が現れたらそりこそアウト。パックを強いられたら、脱輪してしまいそうで、怖いので、そんなときはクルマから下りて、対向車の運転手に代わりにおらのクルマを運転してもらうことにしようとも考えた。

30分ほどして登りきると、今度は下り。それもかなり勾配のきつい坂をくねくねと曲がりながら降りていくので、カミさんは大きな声を出しっぱなし。運転する側にしてみれば、下りのほうが楽なんだが、助手席に座るカミさんにすればジェットコースター以上にスリル満点だったことだろう。幸い、奇跡的に対向車は1台もなかった。

都合1時間ほど山道を走って、ようやく広い道路に出た。ホッ。もしかしたらこの道路が今度の旅のいちばんのハイライトだったかもしれない。絶対、二度と来ないけど。

12:26長野市内の有料駐車場に到着。

善光寺の門前のそば屋でとろろそばをいただく。

参道を通って善光寺本堂へ。

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国家安泰、家内安全、健康第一、宝籤大当たりを祈願。念には念をと「お戒壇めぐり」もしたが、サマージャンボ連番10枚を家に置いてきてしまったのは失敗だったかもと多少の不安を抱きながら再び参道へ。本当は善光寺にはいろいろと見て回る場所が多いのだが、あまり帰宅が遅くなってはいけないと、あきらめた。参道で今度はかき氷をいただいて駐車場へ。

一路、家路を急ぎ、家の近所の回らない(新幹線で運んでくるタイプの)回り寿司屋で夕飯を摂ってから帰宅したのでした。

2018年7月23日 (月)

久々にコンサートホールへ

きょうは所沢市の「所沢市民文化センターミューズアークホール」で「山下洋輔スペシャル・ビッグバンド・コンサート2018」をたっぷり楽しんできた。

最近、ジャズライブを聴く機会が多くて、先月も六本木のサテンドールで「竹中ナミ&ブラザーズ」というのに招待されて行ってきたばかり。まっ、あちらはジャズといっても演歌もカントリー(なんとご機嫌なフィドル付き)もありみたいなライブだったんだけど、今度は本格的な4ビート。しかもフリージャズとビッグバンドの組み合わせを久々の本格的なホールで鑑賞できるということでウキウキ。

1カ月ほど前にチケットを買うんで、カミさんを誘ったら、カミさんはなんと「ジェジュンのハイタッチ会に当選したので、横浜に行く」んだって。なんじゃ、そりゃ。

聞けば、ジェジュンというのは韓国人の歌手兼俳優。そのジェジュンのCDを買ったら、本人とハイタッチする会のチケットが当たったというのだ。ネットでは5万円で売買されているという!? 売れよ。

で、カミさんは午前9時半にいそいそと横浜に向けて出発。おらは午後2時過ぎに家を出て、駅の近くで昼食を済ませてから電車に乗った。

到着したのは西武新宿線の「航空公園」。新所沢と所沢の中間にある駅だ。

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その名の通り、我が国初の国産旅客機として一世を風靡したYS-11が展示してある。YS-11が活躍した時代よりもはるか以前の1911年に、日本で最初に飛行機らしきものが飛んだのが所沢なんだそうだ。知らなんだ。

その先の所沢市役所や所沢警察署の前を通り抜けると目的地のアークホール。

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初めて来たけど、正面にパイプオルガンも備えられた立派なホールだ。

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おらの席は1階の前から2列目の右端。いまいち。

2階のビュッフェに行き、レーベンブロイの小瓶(500円)でのどを潤してから席へ。

後ろを振り向いてみると、観衆は意外と少なく、1階の席の7割くらいしか埋まっていない。1階の席数は約1100で、2階、3階には人影がまばらなので、せいぜい700人くらいの入りか。6月下旬から大津市のびわ湖ホール、春日井市の市民会館、東京・赤坂のサントリーホールと巡回してきて、この所沢なんだが、これまではどの程度入ったのだろうかと、ひとごとながら気になる。

てなことを考えているうちに開演。

軽快な「ノッキン・キャッツ」で始まり、山下洋輔がピアノを弾きながら、最後列のトランペットセクションから順にメンバーの名を呼んで、全員を紹介。初対面の人と最初に名刺交換をするのと同じで、やっぱり最初にメンバー紹介をしてもらうと、それぞれのメンバーと打ち解けたような気分になり、その後の彼らひとりひとりの演奏に興味が持てるのでいいもんだなぁ、と納得。

続いて、「〝極東組曲〟より」。ここから、編曲を手掛けている松本治(トロンボーン)が前に出てきて、指揮を執る。

前から2列目のいちばん左端に座ったせいか、いちばん近い奏者のバリトンサックスとその後ろのバストロンボーンの音がやけにズンズンと響いてくる。まっ、低音好きのおらにとっちゃけっこうなことではある。

逆に反対側にいる山下洋輔の表情はたまにしか見えないし、手元はまったく見えない。リズムセクションも見えにくく、ドラムにいたっては顔がまったく見えないという状況。ソロをとるときは代わる代わる前に出てくるので表情がわかるが、ドラムの場合はソロのときも音だけだ。

MCは山下洋輔。「編曲はすべて松本さんにまかせてある。僕のところだけなるべく音符を書かないでと注文している」と松本氏を紹介。続けて、「きょうは国立音大の大先輩で、松本さんとも親しい、他のメンバーにも親しい人がたくさんいる人が楽屋に来てくれた」と言って、原信夫とシャープス&フラッツの鈴木孝二氏を紹介した。それを受けて、観客席の中から立ち上がった鈴木氏を見ると、昔のクラリネットを抱えて人の良さそうな笑顔をしていたころと変わらない表情で、髪も黒々。いったいいくつなんだ?

てなわけでいよいよラヴェルの「ボレロ」。山下洋輔トリオのボレロはマイコレクションにあるが、ビッグバンドで聴くのは初めて。山下洋輔は「筒井康隆さんが『脱臼したボレロ』と表現してくれたのが気に入っている」と言って曲を紹介した。例のテーマをフルートから順に広げていくんだが、この最初のフルートがとてもいい感じの音を出していた。全体としては、フリージャズらしくビッグバンド的ハチャメチャというか壮大な破天荒を期待したんだが、迫力はそこそこあるものの意外と大人なしめな感じだった。

これで第1部が終わって休憩。再びビュッフェのレーベンブロイでのどを潤す。

第2部は盛り上がった。曲は「組曲 山下洋輔トリオ」。カシアス・クレイに捧げるクレイよりも格闘的な曲「クレイ」を第1楽章から始まり第6楽章の「グガン」までよく知られた曲だが、ビッグバンドで演奏するのは初めてという。松本治の力仕事だったようだ。

これも第3楽章の「キアズマ」で披露したフルートが秀逸。尺八をイメージしたような奏法で迫力満点。また聴きたい。

全体としてもノリノリで「グガン」の最後には観客席からけっこうな歓声が沸き起こった。まっ、ほとんどが高齢者なので歓声といっても知れているが…。

アンコールは、山下洋輔が「ジャズコンサートのアンコール曲といえばこれがテッパン。でも山下洋輔スペシャル・ビッグバンドが演奏するとどんな感じになるでしょう」と言って、「テイク・ジ・Aトレイン」を演奏。やっぱりこの曲はみんな乗ります。

んで、最後のほうになると、まずトランペットセクションが退場、続いてトロンボーンセクション、さらにはサックスセクションと順番にいなくなる。ドラムとベースとピアノの3人で締めくくるのかなと思っていたら、ドラムもベースも順に退場。結局、山下洋輔が1分以上にわたりひとりで、たぶん肘打ちも交えながら(おらの席からは見えない)軽快に演奏して締め括った。

すべて終わったあと、メンバーがステージの前方に一列で並び、手をつないで上に挙げてからお辞儀するのを3度繰り返して閉幕。こうしてみると、まだまだビッグバンドは男社会だなぁと思った。女性はバストロンボーンの山城純子氏ただ一人。国会で議員を男女同数にするという法律が成立したそうだから、ビッグバンドジャズ界もなんとかせにゃいかんな。

居酒屋でやきとん中心の夕食を済ませてから帰宅。カミさんの話によると、ジェジョンのハイタッチ会には約6000人のおばさんが全国各地のみならず、中国・韓国からも押し寄せたらしい。ハイタッチをするだけに!!

世も末だわ。

2018年7月21日 (土)

書棚を増設

わが書斎…、といっても物置用のサービスルームに机と書棚がワンセットになった安物の家具を入れただけの部屋なんだが、その書棚のスペースが埋まってきて、書棚の上に物があふれ、なんだか乱雑になってきた。

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転倒防止用の器具(白いやつ)のほかに、(左から)尿漏れパッド、カメラ用バッグ、図書館にCDを借りに行くときなど用バッグ、その他のとき用バッグ、(壊れた)腕時計など細かいものを入れてあるプラスチックケース、表彰状収納筒などが置いてあり、なおかつ天井までの間の未利用空間がけっこうある。

そこで、この書棚の上に新しい書棚を増設することにした。

あれこれ悩んだ末に、無印良品の通信販売サイトで買ったのが「パルプボードボックス」のスリム5段という収納家具だ。

それがきょう、朝のウォーキングをして帰宅したら届いていた。

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送料は無料で価格は4490円。同じものを2つ買ったので8980円。プラス2つの書棚を留めておくためのジョイント金具が2個で250円の締めて9230円。

昼食のそばを食べてから一休みしたあと、早速組み立てた。

まず梱包を開ける

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数種類の合板とネジ、説明書。さらに「ホルムアルデヒド吸着シート」なるものまで1枚入っていた。そんな有害物質を含んでいる品物かい、なんだか嫌だなと思いつつ説明書を読みつつ組み立て開始。

中身はこんな感じ。

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昼飯を食う間に充電しておいた電動ドリルがなんだか調子が悪い。

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勢いだけが取り柄のはずなのにまるで元気がないのだ。熱中症かえっ?

でも、ネジで止める場所はすべてあらかじめ穴が開けられているし、比較的柔らかい材料なので、普通のドライバーでも平気そうだ。

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まず側板に地板と天板を取り付け、続いて中間棚を取り付ける。

この際、あとで背板を差し込む溝の位置が合わさっているか注意しながらコトを進める。

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次に背板を溝にはめていく。

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今度は反対側の側板を取り付ける。

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完成。

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ふ~っ。……さぁ、もう一つ。げぇ~っっ。

てなわけで、2つ目も完成。

次に書棚の上を掃除。

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カミさんに手伝ってもらって、作成したばかりの書棚をこの上に乗せる。

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さらにもう一つ。

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2つの新しい書棚を重ねて古い書棚の上に乗せたあと、新しい書棚の端っこをよっこらしょとこっちに引っ張り、裏側の手の届く適当な場所にジョイント金具を取り付ける。左側のもう1カ所にもジョイント金具を取り付けて完成。

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机とセットになっている従来の書棚の幅が170cmに対し、上に乗せた新しい書棚は180cmなので両端が若干はみだしているが、まずまずこんなもんだろう。

このあと早速、この部屋の左手にある本棚(この本棚も書物などがあふれている)から本を移したりして整理してみたのだが、新しい書棚にはA4サイズのものが入れられないのがやはり痛いなと、つくづく思った。

新しい書棚に選んだ無印良品のパルプボードボックスには、幅(横置きにしたときの高さ)が37.5cmと25cmの2種類あり、37.5cmのほうならA4サイズが入るのだ。そこで、37.5cmと25cmの2つを購入して重ねようと考えたのだが、それだと天井までの高さをオーバーしてしまう。かといって、37.5cmの書棚1個だけにすると、天井までの空間が余ってしまい、有効利用の範囲が少なくなってしまう。

そこで25cmのもの2個を重ねることにしたのだが、今の世の中、書物にしても書類入れやバインダー、クリアファイルフォルダーなどなんでもかんでもA4サイズのものが多いので、A4サイズが入らないとなると整理整頓がしずらいというか、限界がある。そこがちょっと残念。

増設書棚が完成したのを見て、カミさんが「うへぇ~、これ、あなたが死んだら誰が片づけるの?」と、感想を述べた。そこで、「別に片づけなくてもいいよ。お前も寿命が尽きたら知らんふりして死ねばいいんだから」と答えた。そしたら「あっ、そうか。子供たちか誰かが何とかするよね」と気づいた。

従来からの書棚も含め、安物なので今にも一気に崩れ落ちそうだし、ボロボロと合板の表面がはがれてきたりしてうざったい。どうせ、防音壁のリスニングルームのある一軒家に引っ越して、作り付けの書棚と机のある書斎を持つまでの辛抱だから、これでいいのだ。

一軒家に引っ越す計画は、今度のサマージャンボで実現できるかなぁ。それだけが頼りなんだが。

2018年7月10日 (火)

初めての耳鼻咽喉科

2、3日前から突然、右耳の調子が悪くなった。

今朝、風呂から出て、いつものように綿棒で両耳の穴を軽く掃除していて、右耳の聴力が落ちているのをはっきりと自覚した。それで、そういえば、きのうかおとといも「変だな」と思ったが、そのまま忘れていたことを思い出した。右耳に確実に異変が生じているのだ。

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どんな感じかというと、耳に水が入ったときのような違和感があり、音が聞こえづらい。食卓に座って、NHKニュースを見ながら、左右の耳を交互に塞いで片耳ずつアナウンサーの音声を聞いてみると、右耳の聞こえづらさが尋常でないことがはっきりとわかる。

歳のせいか?  ふと、そんな思いが浮かぶ。いよいよ耳が遠くなるのか。だとしたら、あきらめるしかないのか。おらの楽しみといえば、いちばんは音楽鑑賞だ。その音楽が聴けなくなったら、生きている意味はあるのだろうか。ベートーヴェンは耳が聞こえなくなってから良い音楽をたくさん作ったそうだが、おらは耳が聞こえなくなってから、良い音楽をたくさん聴くことができるのだろうか。そんなことはやっぱりあり得ないだろう。

てな感じで、不安はどんどん広がる。そこで、スマホで「右耳 聞こえづらい」とクグって、耳の病気の解説が書かれたサイトを閲覧。その中で、おらの症状にあてはまる病気で、「突発性難聴」というのが目に止まった。まぁ、おらの症状そのまんまの病名ではある。

そこには、突発性難聴は、ウイルス感染によるものと循環障害等によるものと大きく2種類あり、いずれの原因にしろ、「そのうち良くなる」と考えていては絶対だめで、すぐその足で耳鼻咽喉科を受診すべし、とある。受診が早ければ早いほど完治する確率も高いそうだ。

んで、朝の通勤時に、最近購入したばかりのソニーの完全ワイヤレスイヤホン「WF-SP700N」を耳につけるべきかどうか一瞬迷ったものの、ポケットから取り出して耳に差し込んでみると、案外、悪くない。右耳も普通に音楽が聴こえるのだ。

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会社に行ってからも、朝方よりは聞こえるような気がして、「しばらく様子を見るべか」という気になりつつあった。だが、昼の弁当を食べてからやることがない。あまりにも暇なので、ちょっくら診てもらおうかな、という気になり、会社の周辺の耳鼻咽喉科をネットで探すと、徒歩5分のビルの中に手頃なクリニックがあった。

実は、歯科医、眼科医、内科医は昔から、泌尿器科は前立腺がんを手術した4年前から、脳神経外科も偏頭痛を機に4年前から行き付けの医者やクリニックがあるのだが、耳鼻咽喉科は行ったことがない。生まれてから一度もないのだ。

早速、その手頃そうなクリニックに電話をしてみると、予約制ではなく、午後5時までの受付時間内に来れば受診できるという。そこで、同じマンションの一室に同居している別の会社の女性に、「今からクリニックに行くので、きょうは戻らない」と言い残して午後2時半頃に出かけた。

ビルの3階にあるS耳鼻咽喉科クリニックは、内装がけっこう工夫されていて清潔な感じのうえ、待合室の客はおらの前に1人だけと空いていた。初診のアンケートを記入して、2、3分経つと、もう名前を呼ばれた。

40歳前後と見られる感じの良い男性医師がひと通り問診したあと、ベッドに横たわるように指示される。

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(S耳鼻咽喉科の診療用ベッド。奥が問診室=ホームページより)

ここに横たわると、問診室から移動してきた先生にとって近いほうにある左耳から観察。「もしかするとこれかな? だいぶゴミがたまっていますね」と言って、吸引器で耳掃除。続いて、ベッドの反対側に移ろうとする先生に、「ゴミのせいだったんですか」と聞くと、先生は「フフッ」と含み笑いをしつつ、「まぁ(右耳を)診てみないとわかりませんが」と回答。右耳を診て、すぐに「あぁ、こちらは完全にふさがってますよ」と語り、再び吸引器を使う。さすがに右耳の垢は簡単には取り出せないようで、「痛いッ」と声を出してしまいそうなほど、強力にかつ何度も吸引して、やっときれいになったようだ。

終わってみれば、何ともいえない解放感。すっきり~っ、という感じだ。

問診室に戻ってから、先生が「飯田さんの耳の穴はかなり曲がっていて、外からは鼓膜が見えないくらいです。だからゴミがたまりやすいのです」と説明してくれた。へぇ~、そんなことは生まれて初めて知った。それに耳垢がたまって困ったことも今回が初めてだ。

ついでに、おらが「2、3年前から耳かきをし過ぎたのか、耳垢が大量に出るので、耳かきをなるべく控えていた」と説明すると、先生は「これからも、あまり耳かきをしないほうがいでしょう」と言う。それで、また聴こえづらいほど耳垢がたまってしまったら、ここへきて吸引してもらえばいいということで意見が合致。会計でトータル1220円を支払って外に出ると、まだ午後3時前。早っ。今さら会社に戻る気もせず、そのまま帰宅した。

2018年6月19日 (火)

ソニーのワイヤレスヘッドセット「WF-SP700N」がやって来た(^^)/

こんなん買ってきました。

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ソニーのワイヤレスノイズキャンセリングステレオヘッドセット「WF-SP700N」。

いわゆる左右独立型ワイヤレスイヤホンとか、完全ワイヤレスイヤホンとか呼ばれているやつだ。

実は2016年12月にソニーのワイヤレスイヤホン「MDR-XB70BT」を購入してそれなりに愛用していたんだが、土日のウォーキングのインターバルを普通歩き+速歩きから速歩き+ゆるジョギングへと格上げしてから、「MDR-XB70BT」のネックバンドがジョギングのリズムに合わせて飛び跳ね、そのたびにドンドンと耳骨に鈍い音が響くのが耐えられなくなってしまった。

んで、カミさんが使っていた安物のワイヤレスイヤホンが3カ月ほど前に2度目の故障をしてウンともスンとも言わなくなったのを機に、カミさんに「MDR-XB70BT」をあげて、昔使っていたワイヤありのイヤホンを引っ張り出して再び使っていたのだった。

一方、夏が来たってんで、上着なしで通勤を始めるにあたって、スマホをベルトにぶらさげるためのスマホホルダーを購入。

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ASDEC「SH-RC4V」。アマゾンで1998円。

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ベルトに引っ掛ける裏側のフックが縦にも横にもできるすぐれもの。


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ちゃんとサイズを確認して購入したので、おらのスマホ「富士通 arrows M04」にぴったり。ところが、スマホにイヤホンを挿入するとイヤホンジャックの1cmほどの高さがじゃまして、ホルダーのふたが閉まらない。残念。

そこで、ワイヤレスイヤホンを再度購入することにしたわけ。

例によってネットで各種ワイヤレスの評判を調べ、結局、ソニーの新製品に落ち着いた。

アマゾン、楽天、ヤフー、それにビックカメラとも値段はほぼ同じ。ただし、ビックカメラはポイントが10%もつく。ビックカメラの通販サイトで、おらの通勤時の乗り換え駅である新宿三丁目駅の改札前にあるビックロの在庫を調べたうえで、予約。きょう、会社の帰りに受け取ってきた。価格は2万1416円(税込)で、2142ポイントつき。

箱のふたを開けるとこんな感じ。

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中身は、イヤホンの左右の本体と充電ケース、マイクロUSBケーブル、スペア用のアークサポーターとイヤパッド。それに取扱い説明書や保証書など。

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連続再生時間は約3時間で、充電ケースは2回まで充電できる。

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「MDR-XB70BT」の連続再生時間は確か約9時間だったから、かなり短い。

ドアツードアの通勤時間が片道約2時間のおらは、1回の充電でぎりぎり片道ぶんだけ使える計算だ。まぁ、会社に着いたら充電し、帰宅したらまた充電という形で充電しっぱなしにしとけばいいやと思って購入を決断したが、これが吉とでるか凶とでるかである。

本体はこんな感じ。

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(ソニーのホームページより)

充電ケースと本体の両方を充電してから早速、スマホにBluetooth接続。「富士通 arrows M04」はお財布携帯機能がついていて、NFC機能を搭載しているので、充電ケースにスマホをタッチするだけで簡単に接続できた。

早速、無料音楽配信サービスのSpotifyを起動、「Jazz for Sleep」を聴く。

う~ん、音質は期待以上である。「MDR-XB70BT」も良かったが、こちらはその上を行く。一段と音に深みが感じられる。

イヤホンの装着感も良好。ジョギングしても落としたりする心配をしなくても良さそうだ。

音楽を聴きながら、カミさんに、おらのスマホに電話をしてもらう。音楽が消えてベルが鳴ったので、イヤホン本体の小さなスイッチを押すと電話につながった。左側のイヤホンに小さなマイクがついているので、スマホをベルトホルダーに入れたままで、会話ができる。

マイクも搭載しているので、ソニーは「ワイヤレスヘッドセット」という名称を使っているのだろう。

イヤホン本体のスイッチを押すことで、ノイズキャンセリングのオン、オフや電車内のアナウンスを聞き逃さないで済む「外音取り込み機能」を選択できる。

こりゃ、重宝しそうだ。

2018年6月 4日 (月)

頭を5針縫う(*_*)

先週の金曜日(6月1日)の朝のことだが、通勤時に新宿三丁目駅ホームの上り階段で足を踏みはずしてコケた。

前のめりになって、とっさに両腕をついて身体を支えたのだが、勢い余ってという感じで、つんのめりかけた上半身の動きは止められず、そのまま、頭部が階段の角を直撃した。頭のてっぺんに痛みを感じたので、ハンカチで押さえてみると、血がべっとりと着いた。そのまま頭を押さえながら、改札の駅員に相談すると、「駅の事務所で少し横になって休みますか、それとも救急車を呼びますか」と聞くので、救急車を呼んでもらった。

頭部のケガなので、脳みそに悪影響がないか、病院できちんと検査をしてもらっておいたほうがいいだろうと考えたのだ。

改札の駅員から駅事務所にいる駅員に電話をすると、事務所から駅員2人がやってきて、おらを車椅子に乗せ、携帯電話を渡して「119番につながっていますから話してください」と言う。携帯電話に出ると、女性の声で「住所を教えてください」と言うので、「埼玉県…」と自分の住所を言うと、「では埼玉県の消防署から救急車を出しますね」と言うので、「救急車が来てほしいのは新宿三丁目駅です」と言うと、女性は「救急車が来てほしい場所の住所を教えてください」と言う。そこまでのやりとりで、ようやく察したのか、駅員がおらから携帯電話を取り上げて、「こちらの住所は…」と説明しだした。最初っから、お前が説明しろよ、患者にまかせるんじゃなくて…と内心思った。

救急車は10分ほどで到着。3人の救急隊員がおらの指の先に器具をはめて何かを測定したり、腕に血圧計の測定器具を巻いたりしながら、事故の発生した時刻や状況、生年月日やら既往症、家族のことまで事細かに聞きながら、患部をチェックして、「傷は3cmほどでそんなに深くはないですね」と話した。既往症に頸髄損傷があるというので、首にコルセットを装着する用心深さで、「歩けます」と言うのに、「心配しないでおまかせください」と言って、おらをストレッチャーに乗せて救急車に運んだ。

救急車に乗ってから、搬送する病院を探して、新宿は歌舞伎町のはずれにある大久保病院に決定。昔からその存在を知っていたが、入るのは初めての病院だ。

ほどなく大久保病院に到着。救急処置室らしきところのベッドに寝かされる。救急隊の人が看護師に詳細に説明。やや遅れて女医さんが登場したところで申し送りをして救急隊の人たちは退去。東京消防庁四谷消防署新宿御苑出張所の皆さん、ありがとうございました。

ベッドの上では熱と血圧を測定。血圧が180台/90台と高く、深呼吸3回をさせられて168/94となったところで、「まあいいでしょう」となった。続いて、服用中の薬の名前を聞かれたので、救急隊員がおらのバッグにしまってくれたスマホを取り出してもらい、「お薬手帳アプリ」を起動。女医さんの求めに応じて、3カ月に1回の通院で処方してもらっている5種類の薬品名を読み上げる。

それらの事前調査を終えてから、ようやく傷口の処置。くだんの女医さんはなぜか自分で処置をせずに、別の少し若い女医さんを呼び出して処置させた。

少し若い女医さんは、「ホッチキスのような機械で傷口を塞ぎますね」と言うが早いか、プッチンプッチンとそのホッチキスでおらの頭に針を打ち込み始めた。いや~痛いのなんのって、ケガをしたときの痛さの比ではない。あれ~、麻酔もしないでいきなりかえ~っと、涙がちょちょ切れるのを我慢していると、「あと1本ですからね」ととどめの5本目を打ち込まれた。つい、「いた~」と深いため息をついてしまった。

続いて、やけに親切に気を遣ってくれる看護師さんに連れられて、CT検査室へ。ちょっと横になっただけで、すぐに終了。再び処置室に戻ると、最初の女医さん…おそらくアラフォー…が撮像写真のモニターの前で待ち構えていて、少し間を置いてから届いた写真を見ながら、「脳も骨にも異常はみられませんね」ということで、ひとまず安心。翌日には風呂に入ってもいいし、頭を洗うことも構わないという。しかも月曜日(6月4日)に抜糸に来いという。「えっ、月曜日にもう抜糸できるんですか?」と聞くと、「傷口の状態次第ですけどね」と念を押された。

頭のガーゼを保護するためのネットもかぶせられて、道端で出会った3歳くらいの女の子に異星人を見るような目つきで見つめられながら会社に行って普通に仕事をして帰宅した。

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一日、こんな格好で過ごした。

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ネットの下のガーゼの様子。ホッチキスの女医がガーゼもつけてくれたのだが、髪の毛をうまく活用した装着の仕方らしく、もう一人の女医が「さすが〇〇先生」と感心していた。自分じゃ見えないので、どんな工夫かわからない。

で、傷口はこんな感じ。

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昔のいわゆる針と糸で縫っていたときの「〇針縫う」という言い方とは傷口の大きさが異なるのだと思うが、これはホッチキスで5針である。

んで、きょうが抜糸の日。5月26、27日の土日に仕事をしたので、ちょうど代休をとってあったのだが、いつもと同じ時間に同じ電車に乗って新宿三丁目駅で降り、大久保病院まで歩いた。

予約票に書いてある指示に従って脳神経外科へ。ここで初めて自分を診てくれる診療科が脳神経外科だとわかった。そこの受付で、事故発生時から救急隊や看護師、女医らに何度も聞かれている既往症だの服用中の薬品だのアレルギーのあるなしだのをアンケート用紙に書かされる。

でも、すぐに順番が回ってきて、診察室へ。この日の医師も女医さん。大久保病院でご対面した第三の女医さんだ。モニターを見ながら、問診。「これから、頭の表面のところに出血してじわじわと広がったりすることがあるので、気持ちが悪かったり、頭痛がするとか、手足の動きがおかしいとか、もの忘れするとかして、しかもだんだんひどくなるようでしたら、すぐに相談してくださいね」と怖いことを言う。頭をケガした人で、とくに高齢者にはそういうことがあるのだそうだ。

で、抜糸をしてくれると思ったら、「まだ傷口の状態が…ねっ」と言って、何もしてくれず、木曜日(7日)に再度訪れることになった。がっかり。でも、確かに患部を触ってみると(今朝からガーゼは使っていない)ちょっと湿り気があって、やや赤っぽい液体が指に着くので仕方ないかも。

ちなみに診療費はなんと220円のみ。救急車で運び込まれた日はCT検査もあったので6100円(いずれも3割負担の金額)だった。

2018年5月29日 (火)

体質改善の手応えあり

きょうは通院日。

今回は3カ月に1度の内科通院と半年に1度の泌尿器科通院を兼ねていて、内科のほうでは5月9日の大腸ポリープ切除後の生検の結果も聞くという、けっこう中身の濃い通院になるのだ。

んで、いつものように朝8時に東京タワー近くのA総合病院に到着。

採尿、採血を済ませてから1階のコンビニでサンドイッチとおにぎりを買って朝食を摂る。

9時になったのでそそくさと泌尿器科の待合室に行って待機。予約通り、9時30分が過ぎてから、わが担当医の診察室入り口の液晶画面におらの受付番号が表示されて中へ。

泌尿器科は、2014年6月の前立腺がん手術後の経過観察が受診目的なので、PSA(前立腺特異抗原)の値次第なのだが、そのPSAは「<0.01(0.01未満)」というわけで、問題なし。前回、「<」がなくて単に「0.01」となっていたので、ほんのちょっとだけ不安な感じもあったといえばあったが、今回はちゃんと「<」がついていたので、めでたしめでたし。

ただ、気になるのは尿漏れ。だんだん解消するはずが、この2~3カ月、逆に増えているのだ。パッドの使用前と使用後の重さをはかりで測って記録しているが、このところ2桁の日が多い。それも50ccを超える日もある。

そのため、1カ月ほど前からパッドを大きめのタイプに変えている。

従来はこれ。

80cc

ユニチャームの「さわやかうす型パッド80cc」。

これは3角形に近い形状なので、漏れる量が多いときはパンツに浸みだしてしまうこともある。

そこで、新たに採用したのがこれ。

100cc

日本製紙クレシアの「ポイズパッド100cc」。

吸収量が20cc多いうえに、形状が長方形に近いので、安心感がある。

ただ、手術してから4年も経つのにいまだに尿漏れが続いていて、しかも量が増えているのが悲しい。

先生にそう言うと、「薬を試してみる手もありますが…」と、煮え切らない返答。尿漏れの薬は気休めに過ぎないことを先生もおらもよくわかっているのだ。

「まぁ、そんなに気にならないですから」とおらがあきらめ口調で言うと、I先生は「骨盤底筋体操は続けてくださいね」と、これも気休めの対処療法を口にして、きょうのところはさようなら。

んで、続いて内科へ。

I先生が血液検査の結果をモニターに映し出して、「う~ん、いいですねぇ」と明るく語る。

見ると、懸念材料が軒並み好転している。

3カ月前の2月19日に受診したときに、過去最悪の1.66mg/dlを記録していて、今回もいちばん心配していた血中クレアチニン濃度(腎臓機能の状態を示す値で正常値は1.1mg/dl以下)が1.34mg/dlまで低下。ひとまずほっとした。

クレアチニンに次ぐ注目指標のヘモグロビンA1cも6.0%と3カ月前の数値を維持。一昨年8月には6.6%に達し、先生に「もはや糖尿予備軍ではなく、糖尿病です」と言われて、ウォーキングやダイエットを始めるきっかけとなったのだが、それが正常値の5.9%以下まであと一歩のところまできた。

腎臓病も糖尿病も、地獄の底に達する前に、なんとか崖の壁にへばりついて、少しずつ地上に向かってよじ登りつつある感じだ。

コレステロールに至っては、スタチン剤の服用をやめたにもかかわらずLDL(悪玉)コレステロールが133mg/dlと基準値内に収まっているし、中性脂肪も126mg/dlと問題なし。

前回119mg/dlと基準値の110mg/dl以下を上回っていた血糖も、今回は108mg/dlと正常。上昇を抑制する薬を飲んでいる尿酸は4.9mg/dlともうこの1年ずっと正常値が続いている。次回8月の通院時には、先生に薬をやめてもらうことを提案しよう。

てなわけで、毎日計測している内臓脂肪などのデータとあいまち、確固たるメタボ脱却の手応えを感じる結果となった。

一方、大腸のほうも問題なし。

今回もI先生から「下部消化管内視鏡検査報告書」を説明してもらった。

モニターはカラーだったが、プリントアウトしてくれた紙はモノクロ。それをスキャンした写真が以下の通り。

「肛門から15cmの直腸に平滑筋腫。前回、粘膜下腫瘍と指摘された部位と思われるところにIsp5mm大」の腫瘍を発見、切除したとある。

IspというのはIp(長い茎をもつもの)とIs(茎をもたないもの)の中間という意味だそうだ。

それがこれ。

1

根本に生理食塩水を注入して切除しやすくする。

2

んで、切除。

3

傷口をクリップで止血。

4

I先生に「前回、腫瘍が発見されたときに切除できたんじゃないんですかねぇ」と、暗に前回、内視鏡診察をした医者の腕に疑念を抱いてるいるような口ぶりでいうと、「いや、だんだん外に浮き出てきて切りやすくなったんじゃないですかねぇ」との答え。

切除したポリープの病理検査の結果は、良性腫瘍だったということで、めでたしめでたし。

ただし、1年後に経過観察のための内視鏡検査をしなくちゃいけないそうだ。もう3回も大腸内視鏡検査をして、慣れっこになっているので、どうってことはない。

2018年5月20日 (日)

カミさんがスラックス直しにチャレンジ

苦節1年9カ月。体重は66kgから56kgへと10kg減少し、内臓脂肪はタニタの体重体組成計の数値で13.5レベルから10.0レベル(月間平均値)へと減少。そしてメタボ判定の必要条件である腹囲は93cmから83cmへと10cm減少し、メタボではなくなった。

ダイエット成功である。ウォーキングとRAP食(血管プラーク縮減食事療法)を中心とするダイエットにより、ついに目標を達成した。このところ、毎朝、入浴前にタニタの体重体組成計に乗るのが楽しくて仕方がない。

ただ、半面、スラックスのサイズが合わなくなってしまったのが唯一の悩みである。

2週間ほど前、行き付けの洋品店「紳士服のアオキ」へ夏用のジャケットを物色に行った。気に入ったのがなくて、結局、カジュアル定番の紺ブレに決定。ここ何年か紺ブレを買っていなかったので、ほかにいいのがないし、ちょうどいいかなと考えた次第。

ついでに、紺ブレに合うスラックスも買おうと思って、店員にウエストサイズを測ってもらうと、ぬわ~んと79cmだとぉ。ここ10年以上、記憶にある限りおらのスラックスのウエストは85cmと決めていたのに、6cmも減っているのが明らかになったのだ。腹囲はしょっちゅう測っているが、ウエストは測ったことがないので知らなんだ。考えてみれば、少なくとも30代まではおらだってウエストは70cm台がずっと続いていたんだ。いやいや学生時代にゃ、ジーパンは27インチを履いていたから、70cmを切っていたんだ。それがいつのまにかデブになっていたわけだ。

店員にその驚きを素直に打ち明け、ダイエットで腹囲を10cm減らしたんだと自慢げに話すと、「ずいぶん腰回りを余らせたチノパンを履いているんだなぁと思ってましたよ」と言われた。やっぱり、他人が外から見ただけで、サイズの合わないスラックスを履いていることがわかるんだ。

んで、その店員の勧めるままに、79cmのスラックスを3本購入。アオキはスラックスを2本買うと3本目は無料(プレゼント)になるからだ。

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一応、3本を試着してみて、購入することにすると、店員はさらに「もう1本買っていただければ、さらに1本プレゼントします。つまり3本の価格で5本買えますよ」と追い打ちをかけてきた。今、家にあるスラックスはすべてサイズが合わないんだから、この際、もっと買っておこうかと一瞬思ったが、やっぱりやめておこうと考え直した。すでに3本を選ぶ過程でわかったんだが、そもそもこの店には「いいなっ!!」と思えるスラックスが置いてないんだ。

んで、きょう裾を直してもらった新調スラックスを受け取ってきたんだが、家に着いて、カミさんにスラックスを見せながら、おらにとってこれからのスラックス問題という悩みが浮上したことを話すと、カミさんがウエストの繕い直しにチャレンジすると言いだした。

「ほう」と感心している間に、カミさんはネットでスラックスの修繕の仕方をチェック。はるか昔の結婚前に購入した、つまりは嫁入り道具だったミシンを引っ張りだして、「ミシンの調子が悪いのでやる気をそがれる」と文句を言いながらも、「意外と簡単だよ」とくだんのチノパンを直してくれた。

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要するに、左右に縦に割れている部分を左右2.5cmずつ詰めて縫い直すだけらしい。

外側から見るとこんな感じ。

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履いてみると、サイズはぴったり。外見上も、後ろの両ポケットの間隔が狭くなったのさえ気にしなければ、とくに遜色ない。たいしたもんだ。

これから、1日1本ペースでおらのすべてのスラックスを直してくれるという。カミさんを見直したぜ。

考えてみれば、おらのダイエットにカミさんはとても積極的に付き合ってくれている。RAP食は脂肪制限食なんだが、徹底してオイル・油脂類を使わない料理を工夫してくれている。カミさんのおかげで、おらの満腹満足ダイエットが成功したといっても過言ではない。

きょうも、カミさんお手製のデザートをいただきながら、カミさんに感謝である。

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ホットケーキミックスと豆乳ヨーグルトで作ったチーズケーキ風のケーキなんだが、とってもおいしい。

2018年5月13日 (日)

ソニーのICレコーダー「ICD-UX560F」を購入

いま使っているICレコーダーがだいぶ年季が入ったせいか、雑音の多い講演などの声のみならず、1対1のインタビュー音声でも再生するときに聴き採りにくかったりするケースがたびたびあるように感じられるようになってきたので、思い切って新調した。

例によって、ネットでおすすめ製品を調べたうえで、1万円前後のものなら間違いなかろうと相場観を確立。そのうえで各メーカーサイトを探り、最終的にソニーの「ICD-UX560F」に決めた。

「しっかり録音!」「一人一人の発言がはっきり聞こえる」というキャッチコピーが、おらがICレコーダーに求める性能とぴったり一致し、購入の決め手になった。やっぱしコピーって大事だなぁ。

ソニーには「ICD-UX565F」というワンランク上の機種もあるが、内蔵メモリー容量が560Fの2倍の8GBであるのと、おらには必要のない電話録音用マイクロホン及びUSB電源アダプターが付属しているだけなので、パス。

で、どこで買うかだ。

アマゾンも楽天も価格は1万878円(税込=以下同じ)。これに対し、ビックカメラは1万1955円と1000円以上高い。だけど、ビックカメラはポイントが1195㌽つく。アマゾンも楽天もポイントはミジンコの毛ほどもなくて無視していいレベルなので、これを考慮するとビックカメラのほうが安くなる。

いずれも会員なので送料は無料。しかも、ビックカメラは会社の帰りに乗り替え駅の改札の目の前にあるので、立ち寄りで受け取れる。アマゾンや楽天のように宅配だとカミさんがちゃんと家にいるときに届けてくれるかどうか不安だ。そこで、ビックカメラのサイトから地下鉄・新宿三丁目駅の前にあるビックロでの受け取りを予約。先週金曜日(11日)の帰りに受け取ってきた。

んで、きょうになって持ち帰り仕事が一段落したところで、ようやく開梱。

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中身は本体、ケース、本体と附属ソフトそれぞれの取扱説明書、保証書、「製品登録のおすすめ」のみ。充電式で、本体からUSB端子を引き出してパソコンに差し込んで充電する。

今まで愛用してきたオリンパスの「VN-8100PC」=写真左=に比べてひとまわり小さく、薄くなり、デザインもしゃれた感じだ。

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外部メモリーとしてマイクロSDカードも装着できるが、内蔵メモリーだけで最長159時間録音できるので、おらの仕事内容ならまったく必要ない。一応、人の音声を録音するのに最も音質の良いMP3方式192kbpsに設定しておいた。これだと最長39時間45分だが、まったく問題ない。

「Sound Organizer2」という録音音声ファイルの編集・再生・管理用ソフトも附属。録音ファイルを随時こちらに移しておけばいい。

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早速、オリンパス「VN-8100PC」で録音したファイルをこのソフトに保管した。

御用済みになるオリンパス「VN-8100PC」はどのくらい使っただろうか。かれこれ10年にはなると思う。その前はソニーのカセットテープレコーダーを使っていた。

若い頃はあまり録音機を使わなかった。ニュースをとるための1対1の取材はもちろん、インタビュー記事を書くときでも、たとえ録音機を回しても再生することはなく、A3大学ノートに書きなぐったメモだけで記事を書いていた。

それがいつごろからか、録音機が必須になった。少なくとも44歳のときに頸髄損傷を患い、両手の指が麻痺したために、その後徐々に快復したもののボールペンで文字を書く速度が大幅に遅くなってしまってからは録音機に頼らざるを得なくなった。今では1対1の取材でも必ず録音機を使用。骨の折れる作業だが、要点だけを書くニュース記事以外は録音音声をすべて文字に起こしてから原稿を書くようになった。

まだ新聞社にいる頃、アマゾンの日本法人の社長をインタビューしたときに、ネットビジネスに詳しい30代の中堅記者が連れていってほしいというので、同行すると、人がインタビューする横で彼はカチャカチャとノートパソコンのキーボードを叩き続けていた。彼らの世代はICレコーダーを使わずに、その場で相手の発言内容をパソコンに打ち込んでいくスタイルなのだ。

帰社してから、原稿を書く段になって、テープを起こすのはめんどうなので、その中堅記者にパソコンに打ち込んだ内容をプリントアウトしてもらったら、とても使える内容ではなかった。要するに箇条書きみたいな感じで、相手の発言内容の要旨を書き連ねているだけなのだ。いくらキー入力が速いといっても、テープのように一言一句漏らさずに打ち込むのは不可能なのだろう。だけど、これをもとにインタビュー記事を書いたんじゃ、味も素っ気もなくなってしまう。

インタビュー記事というものは、発言しているその人の息遣いまで伝わってくるかのように、その人特有の言い回しをうまく生かして表現することで生き生きとした記事になるのである。そこのところを今の記者は理解していないのだろうか。

そういえば、昨年暮れに旧通産省の記者クラブ時代の仲間数人と元官僚を囲んで久々に会食した際、今の記者は記者会見中でもインタビュー中でもやたらカチャカチャとノートパソコンを叩いているという話題になった。一刻を争って記事を配信する通信社の記者は仕方ないにしても、普通の新聞社の記者にはICレコーダーがあればよく、ノートパソコンを持ち込む必要はないだろうというのが結論。やはりおらと同様、パソコンに打ち込んでいる内容がロクでもないレベルだというのをみんな知っていたのだ。

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